第161回タスクフォース21
2024.2月例会

講演録

商慣行是正と省令改正について

講師:資源エネルギー庁資源 燃料部燃料供給基盤整備課 燃料流通政策室長 日置 純子

動画ダイジェスト版

※本講演については、会員限定にて要旨を掲載しています。

以下ページよりご覧ください。
https://taskforce-21.com/member/news/news10.html

キッチンバス用品のマーケティングと商品開発

講師:株式会社YUWAホールディングス 取締役 十文字 則人

動画ダイジェスト版

はじめに

 本日は、このような席でお話をさせていただき、心よりお礼申し上げます。私の仕事は、流通業のなかでも主に家庭用品を取り扱っています。本日参加されている皆様はガスやエネルギー関係の方々と伺っています。そのため、分野が異なるかもしれませんが、私どもが取り扱っているのはキッチンやバス用品といった生活に身近な商材ですので、営業的な観点だけでなく、日常のなかでの便利さ、楽しさといったことにつながるヒントになれば幸いです。

 本日は、まず生活用品業界について、また変化と付加価値について、そしてマーケティングと商品開発についてお話させていただきます。最後には、家庭用品についてご興味を持っていただけるようなお話をしたいと思います。

生活用品業界について

自己紹介

 まずは自己紹介を兼ねて、生活用品業界についてお話します。私はたまたま巡り合った友和という家庭用品の専門商社に勤務しています。弊社は今年の9月で60周年を迎えます。  主に国内外のメーカー様から購入した商品を、北は北海道、南は九州・沖縄に至るまで津々浦々、総合スーパー様、ホームセンター様、コンビニ様、そして最近とても勢いのあるドラッグストア様で販売させていただいています。さらにウェブとしてeコマース様など、数々のお店を通じて消費者の皆様に商品をお届けしています。

 友和というのはグループ会社になっております。もともとは家庭用品の専門商社である友和が母体になっており、商品の開発を行っているストリックスデザイン、物流や商品の配送をしているストリックスコンサルティングという会社があります。そして私が所属しているバックオフィスのYUWAホールディングスとなります。

 私は大学卒業後、この会社一筋で勤続28年、50歳になります。入社以来、全国7カ所、さまざまなところに転勤してまいりました。その経験と、社内のマル秘情報をもとに、本日はお話させていただきます。

問屋の役割とは

 弊社は生活用品の専門商社と銘打っておりますが、もともと問屋と呼ばれており、皆様もこのほうがわかりやすいのではないでしょうか。歴史的にも、問屋は非常に古くからあるといわれているようです。平安時代には、公家の荘園から物産を京都に運ぶ問丸という物流業が存在したと聞いています。江戸時代には、問屋(といや)が登場し、明治時代以降から「とんや」と呼ばれているそうです。

 かつては、問屋がメーカーを育てることで、日本の近代化を大きく前進させたといわれており、「そうは問屋が卸さない」という言葉もありました。しかしいまとなっては、「あまり思い通りにはならない」というくらいの意味となり、問屋の立場も結構変わってきたのかなというのが現状です。

 東大の名誉教授である林周二先生が1962年に出版した『流通革命』という書籍の中で、「問屋無用論」を唱えました。………本文の続きを読む>>>